クラウドPBXの料金を5席で並べてみた。主要サービスの公開料金(2026年9月)
クラウドPBXを調べ始めると、「月額980円」「1ID 1,280円」「10IDで11,000円」といった数字が並びます。 ところがこの数字どうしを比べても、実際の請求額は分かりません。課金の形が違うからです。
ここでは各社が公開している料金を同じ条件に揃えて並べました。 金額はすべて2026年9月26日に各社の公開ページで確認したものです(初出は9月21日。当社の料金改定にあわせて全社分を確認し直しました)。 特定の1社を落とすための比較ではなく、料金の「形」が違うことをお伝えするためのものです。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。
課金の形は、大きく3通りあります
- 1人ごとに積む型:使う人数の分だけ増えます。少人数で安く、人数が増えるほど効きます
- 上限つき・定額型:ある人数を超えると増えません。大人数に強く、少人数では割高になりがちです
- パック型:10ID単位などのまとまりで買います。刻みが粗いと端数が無駄になります
そしてもうひとつ、通話録音と留守番電話が「1人あたり」の課金かどうか。 これが実額をいちばん大きく動かします。後で表にします。
5席・基本の構成でくらべる
5人が使い、電話番号は1つ、通話録音とIVR(自動音声応答)は付けない場合の月額です。すべて税別。ひかりクラウドPBXのみ税込表示です。
| サービス | 月額(5席) | 初期費用 | 課金の形 |
|---|---|---|---|
| OGクラウドPBX 050Air 基本パック | 2,980円 5席パック | 20,000円 4,000円×5 | 席数のパック(3・5・10・20席)+追加席600円 |
| クラコールPBX | 4,900円 980円×5+番号100〜200円 | 0円 | 1人ごと(6人目以降は無料・上限4,900円) |
| 03plus | 4,880円 1,280円+900円×4 +決済額の5% | 25,000円 5,000円+追加ID 5,000円×4 | 1人ごと |
| ひかりクラウドPBX(NTT東日本) | 11,000円(税込・10IDパック) | 24,750円(税込) 基本工事8,250+新設16,500 | 10IDのパック |
OGクラウドPBXの基本パックには留守番電話と、留守番電話のAI要約が含まれます。 基本の構成では大きな差には見えません。差が出るのはここからです。
通話録音と留守番電話を全員に付けると、差が開きます
同じ5席で、通話録音と留守番電話を5人全員に付け、IVRも使う場合です。
| サービス | 内訳 | 月額 |
|---|---|---|
| OGクラウドPBX 050Air 基本パック+オプション | 5席パック2,980+通話録音3,000+IVR 3,000 (留守番電話は基本パックに含む。通話録音は保存6ヶ月・合計200時間まで) | 8,980円 |
| クラコールPBX | 基本4,900+留守番電話980×5+通話録音1,000×5 +IVR 500+番号200 | 15,500円 |
| 03plus | 基本4,880+通話録音・IVR (料金ページに記載がないため要確認) | 要確認 |
クラコールPBXは留守番電話980円、通話録音1,000円がいずれも「1ユーザーあたり」なので、 1人あたり1,980円が人数分そのまま積み上がります。5人で9,900円。基本料の倍を超えます。 OGクラウドPBXの通話録音とIVRは会社単位の定額で、人数が増えても金額は変わりません。
ただし、通話録音も留守番電話も使わず人数だけが多い場合は逆転します。クラコールPBXは6人目以降の基本料が無料で、月額の上限が4,900円です。 その使い方なら、10人でも20人でも4,900円で収まります。当社の基本パックは10席で5,480円、20席で9,480円です。 ここは正直に、向こうが強いところです。
いまのひかり電話を残す場合
番号を変えずに、いまの固定電話をそのまま使いたい場合は、比べる相手が変わります。
| OGクラウドPBX 光Bridge | ひかりクラウドPBX 外線GW構成 | |
|---|---|---|
| 月額(5席) | 7,480円 5席パック2,980+回線収容4,500 | 11,000円(税込・10IDパック) |
| 初期費用 | 135,000円〜(現場の状況により個別見積) +VPNルータ(買取)78,000円 | 外線GW購入121,000円+設置工事22,000円 +基本工事8,250+新設16,500(すべて税込) |
| 席数の刻み | 1席から(3・5・10・20席のパック+追加席) | 10ID単位 |
| AIによる要約 | 留守番電話の要約は基本パックに含む 通話の要約はAI要約アップグレード(月4,000円) | 料金ページに記載なし |
ひかりクラウドPBXはNTT東日本のサービスで、固定IPやオフィス向け回線が前提になる構成があります。10ID単位なので、5人や8人だと端数が無駄になります。逆に10人・20人ちょうどなら効率がよくなります。
結局、どれを選べばいいのか
- 録音や留守番電話を使いたい → 録音や留守番電話が「1人あたり」ではなく、会社単位の料金や基本料に含まれる形が有利です
- 人数が多く、録音は使わない → 上限つきの定額型が有利です。素直にそちらをおすすめします
- いまの固定電話番号を変えたくない → 番号ポータビリティを使わずひかり電話をそのまま収容する形が、止まる時間もなく確実です
- FAXを使っている → FAXの扱いを先に決めてください。ここで詰まることが多いです
- 市外局番にこだわりがある → 050型のサービスは取得できる市外局番が限られます。自社のエリアが対象かを最初に確認してください
金額の出どころ
- OGクラウドPBX:当社の料金ページのとおり(2026年9月26日改定の料金)
- クラコールPBX:公式の料金ページ(2026年9月26日確認)
- 03plus:公式の料金ページ(2026年9月26日確認)
- ひかりクラウドPBX:NTT東日本の料金ページ(2026年9月26日確認・税込表示)
料金は改定されます。お見積もりを取るときは、必ず同じ条件で出してもらってください。「何人が使うか」「通話録音は全員か一部か」「IVRは要るか」「電話番号はいくつか」――この4つを揃えるだけで、比べられる見積もりになります。 見落としやすい費用は クラウドPBXの見積もりで見落としやすい6つの費用 にまとめました。